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最終回直前! 椎名真昼役・石見舞菜香&白河千歳役・白石晴香 ガールズトーク Part.1

真昼と千歳、それぞれの「かわいい」ポイントは?

白石 まひるん(真昼)はかわいいところがありすぎて、絞るのが難しいです。

石見 もう、全部言ってみて(笑)。

白石 本当に「天使様」という言葉がぴったりで、毎回観ながら「はぁ……かわいい」となってしまうくらい、女性から見てもため息がもれちゃう存在ですよね。ビジュアルもめちゃくちゃかわいいですが、あえてあげるとしたら、ちょっとツンとした後に、「ばかばかばか」と言いながら周くんを優しくポカポカたたくところかな? 何回か出てきたよね。

石見 けっこう「ばか」って言いました。

白石 2人にとっては、「ばか」も愛情表現なんですよね。収録中、舞菜ちゃんの演技を見ていて印象に残っていたんですが、実際に映像でまひるんが動いて、舞菜ちゃんの声で再生させたときは、めちゃくちゃ萌えました! アフレコは周役の坂さんとは別々ブースで収録したので、目の前で2人が掛け合いをしているとこを見ていたわけではないけれど、ヘッドフォンで返ってくる周くんの声に舞菜ちゃんが目の前で応えている様子を見ていると、リアルなドキドキ感がその場で生みだされていく感覚があって、傍で見ている私といっくん(樹)役の八代拓さんは、ニヤニヤが止まりませんでした。

石見 うん、ニヤニヤされていましたね…。逆に周役の坂さんと私は、樹と千歳のシーンはクスクスしていました(笑)。けっこうふりきったイチャイチャシーンでアドリブが多くて、台本を読んでも想像できないようなアドリブがバンバン繰り出されるんです。字面だけでもおもしろいけれど、声が乗ると一段とおもしろくなっていて。だからふたりがイチャついているのを見ると、周くんと真昼とは正反対で、素直に愛情を表現しているのがいいなぁと思って見ていました。

白石 ちぃ(千歳)のかわいさは、人懐こさだね。

石見 うん。なんか彼氏持ちの女の子って「彼氏だけ」という感じですが、周囲の友達とも仲良くしていて。ちぃはちゃんと空気が読めるというか、真昼に対してけっこうグイッと来るんですが、色眼鏡でグイグイ来ているわけではなくて、素直に「かわいい!」とか「知りたい知りたい、もっと知りたい」という感じで来てくれるから、真昼も一緒にいて、友達になれたんだと思います。

白石 すべてが完璧な「天使様」と言われているまひるんに対して、ちぃのようにスッとその懐に入りこんでいくのって、現実では難しいと思うんです。みんなに「天使様」と言われて、目が合っただけで「キャッ」と言われてしまうのも、きっと過ごしづらいんだろうなって。ちぃとかいっくんみたいな人懐こさ、逆に周くんみたいな真摯さが、「天使様」の魅力を包み込めるくらい素敵なものだから、まひるんの心の中に踏み込んでいける、関係性を一歩先に進めることができるのかな。

石見 ちぃの存在は、作品全体の明るさにもなっています。いっくんとのイチャイチャも、見ていて微笑ましいです。

白石 あれだけ人前でイチャイチャしていたら、「ちょっといい加減にしなさいよ」って思われるはずですが、2人は周囲の人に対してもカップルだけの世界を作って孤立していないから、堂々とみんなの前で仲良くしていても「ああ、またやってら」みたいな感じで、見守ったり応援してもらえたりするんじゃないのかな。

石見 裏表がない、正直なイチャイチャっていうか(笑)。見せびらかすイチャイチャじゃなくて、本当に2人とも幸せそうだから、だから見ていられるんじゃないのかな。お互いだけじゃなくて、相手の友達のことも大事にしているから。

白石 そうだね(笑)。

11話までの中で「もっともかわいかったシーン」は?

石見 1話の中でも「かわいい」と思うシーンがたくさんあるから……選べない(笑)。でも、10話の「つべこべ言わずに甘えてください」は、最初からやばいです。

白石 そう言っている姿もかわいいし、そんな風に言っている姿もかわいいし、なんでそんな言葉が出てくるんだろうって。出てくる言葉が、周もまひるんも計算がなくて、すごく心に刺さるし、言って欲しいセリフが出てきて。

石見 しかも真昼だけじゃなくて、周くんもかっこいいことを言いますよね。私は、11話ラストの「かわいいひと」って言うシーンです。ディレクションで「妖艶な感じで、誘惑してください」って言われて……ええー、急に? となって(笑)。すごいところまで来たなって思いました。最初から甘かったんですが、例えるなら、チョコレートボンボンの外側が溶けて、中のお酒が出て来たみたいな。

白石 じゃっかん、大人の味というか……。

石見 このセリフが印象的です。

白石 ドキっとした。それまで見せてくれなかった一面が、やっと見えたぞって。

石見 いち視聴者としてたまならい。意外と小悪魔なんですよね、まひるん。

白石 計算がないところが、いいんですよね。心で思ったことをそのまま素直に言うというか、周くんにちゃんと自分の気持ちを伝えたいという思いがあって。対する千歳は、まひるんとはレベルが違うんですが、いっくんの膝の上にちょこんと座っている姿がかわいいなと思っています。いつも元気にワイワイしている印象なのに、まったりした空間になると、いい感じにふたりとも甘えあえる存在なんだろうなっていうのが、すごく伝わってきて。

石見:かわいいですよね〜。

白石 もうひとつは、いっくんにほっぺをむに〜とされているところです。3話のクリスマスパーティーを周くんの家でしようと強引にOKをもらった後に、偉そうにした千歳が周くんに頬をむに〜っと引っ張られたところを、いっくんが救ってくれて。「ちぃをいじめるなよ? オレだけが頬をつねっていいんだからな」と言ういっくんに、周くんが「俺の代わりにしっかりとつねっておいてくれ」と言って、ちぃといっくんががお互いに頬をムニムニし始めて「えー、これじゃだめなのにー」なんてちぃが言ったりして。あそこのイチャイチャはけっこうアドリブで、画がめちゃくちゃかわいかったので、きっと視聴者のみなさんにも「かわいい!」と思ってもらえたシーンじゃないかなと思いました。

石見 なんだろう……特別な場面というよりも、本当に何気ないシーンにかわいさがあふれている気がします。

もし身近に真昼や千歳がいたら、どんな関係になりたい?

石見 真昼ちゃんに話しかけるのって、リアルでは難しそうですよね。私は人見知りなので、クラスの端っこのほうからじーって見ちゃうかもしれない(笑)。

白石 ね〜。リアルに考えると私も同じかもですが、私は学生時代、勉強が苦手だったので、成績優秀な真昼ちゃんに「ここって、どうやって解くんだっけ?」とか「今日帰りに勉強教えてもらえない?」なんて言いながら、じょじょに仲良くなれたらいいなぁ。

石見 「なに使ってるの? トリートメント」みたいなことを聞けるまでね。そうしたら私は、傘を渡すところから始めようと思います(笑)。

白石:それができる周くんがすごいなって。

石見 でも、できる気がします。まひるんはもう濡れちゃってるから、助けるしかない。

白石:アクシデントだからね。やっぱりキッカケが大事ですね。

石見 そうそう、なにか事件があれば、話しかけられるかなと。ちぃみたいな子は、クラスのみんなにまんべんなく声をかけてくれそうだなと思います。私のクラスにいました。分け隔てなく、私みたいにあんまりしゃべらない子にも「あの発表、良かったよ」と声をかけてくれて。すごく仲が良かったわけではないけれど、街で偶然会ったときに「久しぶりだね」なんて普通に声を掛けてきてくれるって、救われる。遠くから「良い子だな」なんて思ったりして。

白石 ちぃと私は、仲良くなれるなと思います。私自身は誰にでもワーッと行けるタイプではないんですが、おしゃべりし始めたら同じテンションで話せて、一緒に居て楽だなと思います。学校の帰りに寄り道したり、「かわいいもの好き」という共通点があるので、気が合いそうですね。

周が一番かっこいいなと思ったシーンは?

白石 はい、あります! 8話の調理実習のときに、ふざけていた男子たちにビシッと「駄目だろ」と言ってくれたところです。あれは「いいぞ、周!」と思いました。みんなの目の前で注意することで、同性の反感を買うおそれもある思うのですが、やっぱり女子から見たら本当に……

石見 守ってくれて。本当にヒーローですよね。ポテンシャルがすごく高いんですよね、周くん。

白石 まひるんと2人きりのときは、天然人たらし的なかっこいいセリフがいっぱいあったけれど、人前で初めてまひるんに対して出た男らしさというか、「この子を守る」というひとつの決意みたいな、そういうのが見えたシーンだったのかなって。そこが大きなキュンポイントでした。

石見 私は2こあります。1つは、4話でビーフシチューを食べた後の会話です。周くんがまひるんに、どうやってこんなに料理を作れるようになったんだと聞いて、お世話してくれた人の話をした流れで、最後「まあ、俺にとっちゃお前のが幸せの味なんだが」て言ってくれたのが、すごいうれしかったんです。真昼自身は、自分の腕前はまだまだ料理を教えてくれた人にはかなわなくて、自分がお世話してくれた人の味に感動して幸せの味だと感じていたから。それを「お前のが幸せの味」って言ってくれたから、すごくうれしい言葉だなと思って。めちゃくちゃ印象深かったです。

白石 誰かと比べて「こっちが」いいんじゃなくて、自分の基準で「これが」いいというのが、ポイントですよね。そんな風に言えるなんて、周ってすごい!

石見 そうそう。もらってうれしい言葉じゃなくて、欲しいとも思っていなかった、でも、言われてすごくうれしいなと思う一言を、周くんはポンッて言うんです。

白石 わかる〜〜。

石見 だから、自分にとって幸せで好きだったものが、いつも間にか、誰かの幸せになっていたんだと気づかせてくれた……お料理だけでなく、真昼ちゃん自身も認めてもらえたという気持ちになって。

白石 いいこと言うね、周くんは。

石見 もうひとつは7話で、実の母親に「余計なことで患わせないで頂戴ね」と言われているところを、周くんに目撃されてしまった後です。真昼ちゃんはひとりで嫌な気持ちを解決しようと思ったんですけれど、「一緒にいろ」って言って有無を言わさず一緒にいてくれる、辛いんだろうなと察してくれて、その辛さを放っておかずに隣にいてくれるなんて……めちゃめちゃかっこいい。

白石 も〜〜殺し文句ですね。

石見 本当に。自分の気持ちを表にうまく出せない人って、ちょっと強引にしてくれたほうが楽になれるっていうか。「泣いてもいいんだよ」と優しく言われると、かえって「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言ってしまうと思うんです。だから「泣けよ」って言ってくれると、「ああ、泣いてもいいんだ」という気持ちになれるし、そう言ってくれる周くんだから、過去の辛かったことも全部打ち明けられたんだろうなって。

白石 確かに。

石見 真昼ちゃんは、ひとりで全部やろうとしてきたから、親御さんにもちゃんと見てもらえなかったからこそ、「天使様」と呼ばれるくらいの努力をして。その「天使様」の顔を崩して、ツンケンした態度を取っても離れなかった人から、そういう風に言ってもらえて幸せだったんだろうなと。ここから、真昼ちゃんは、周くんにデレデレになっていく。もう「周くんは私の」みたいになって、教室で男の子と話しているのにもやきもちやいたりして。すごく印象的な、周くんのかっこいいシーンでした。

白石 どっちも素直じゃないから、お互いにその壁を壊し合っている感じ。

石見 でもお互いに「そういうんじゃない」って律しているんです。

白石 壊しつつも、なんとか理性で留まって。

石見 その一線を越えないことが、ふたりの生活が続く理由というか、暗黙の了解だとお互いが思っているからこそ踏み込みきれない。でも気持ちは隠せていないですけれど(笑)。

白石 完全に新婚さんだもんね。

石見:そうですね。「新妻で」というディレクションは、早い話数からありました。

白石 あったね、「新妻感出してください」っていうディレクション。2人で下の名前で呼び合って、鍵渡して、その後クリスマスプレゼントでキーケース渡して……「結婚じゃない!?」。何度「プロポーズじゃん」と思ったことか。

石見 本当ですよねぇ。

続きはPart.2

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